神経原性ショック


突然の痛みや精神的打撃などで迷走神経が興奮して起こるショ

ック状態のことを神経原性ショックといいます。

迷走神経が興奮すると心拍数の減少、血管が拡張して循環血液

量が減少、血圧低下、冷汗、気分不快、顔面蒼白、徐脈、失神

等の症状が現れることがあります。

第6胸椎より高位の脊髄損傷によって交感神経系の緊張が低下

した時にも神経原性ショックが生じるとされています。

 

皮膚の温度は末梢血管が拡張するため温かく、他のショックと

の区別に有効です。

治療は安静のみで回復する場合もあります。

必要時には末梢血管を収縮させる薬剤のカテコールアミン等

徐脈がみられる場合は副交感神経を遮断する薬剤のアトロピン等を投与します。

 


◇参考文献

書籍

最新医学大辞典」医歯薬出版株式会社 p700

 

インターネット

ウィキペディアHP内

https://ja.wikipedia.org/wiki/ショック