EDTA(エチレンジアミン四酢酸・エデト酸)


◆EDTAの特徴

EDTAはキレート剤で、カルシウムイオ

ンと強く結合して、血小板の凝集を阻害します。

 

 

◆主な検査項目

血液一般検査(血算・末血)、

内分泌検査など。

 

クエン酸ナトリウムとの比較

クエン酸ナトリウムも同じような作用が

ありますが、血球の容積が変化するため

血液一般検査にはEDTAを使用します。

 

検査で使用されているEDTAの種類

EDTA二カリウム塩(EDTA-2K)、

EDTA-3K、EDTA-2Na等があります。

血液一般検査の場合は、EDTA二カリウ

ム塩(EDTA-2K)が多く用いられています。

 

EDTA検査の注意点

EDTAでの検査では、たまに血小板が

凝集し低値を示すことがあるようです。

EDTAの影響を確認し、凝集が認められ

た場合は他の抗凝固剤に変えます。

 

キレート剤とは?

キレート剤は金属イオン封鎖剤のこと。

簡単にいうと、キレート剤(上記では

EDTA)が金属イオン(上記ではカルシ

ウムイオン)に配位結合すること。

キレートという名前の由来は、その構造

の形が、蟹のはさみで金属イオンを掴ん

でいるように見えるため。

ギリシャ語で「蟹のはさみ」を chele


◇参考文献

書籍

今日の臨床検査(南江堂)p2~p9 p82~p98

エキスパートナース 新・検査マニュアル(小学館)p106

医学大辞典(医歯薬出版株式会社)

エキスパートナース「最新基本技術AtoZ(小学館)p174~p179

広辞苑電子辞書 キレート

 

インターネット

ウィキペディア

ja.wikipedia.org/抗凝固薬

ja.wikipedia.org/エチレンジアミン四酢酸

ja.wikipedia.org/キレート